2012年4月14日土曜日

腹痛(担当MO) - 驚異のアニヲタ社会復帰への道


腹痛(担当MO)

65歳、男性

主訴:腹痛

鑑別:腹部のとこが痛いかでアプローチしてみる。

Whole

RUQ(Right Upper Quadrant)

  • 胆嚢炎胆管炎、総胆管結石、胆石症
  • 肝炎、肝膿瘍、肝腫瘍、Budd-Chiari
  • 膵炎、十二指腸潰瘍
  • 尿管結石、腎盂腎炎
  • 肺炎、胸膜炎、肺塞栓、
  • 肋骨骨折

Epigastric


何が卵母細胞が子宮に移動するのに役立つ
  • 胃炎、消化性潰瘍、GERD、腸間膜虚血
  • 膵炎、胆管炎、総胆管結石、胆石症
  • AMI、心外膜炎、腹部大動脈瘤破裂

LUQ(Left Upper Quadrant)

  • 狭心症、AMI、心外膜炎
  • 胃炎、消化性潰瘍、食道炎
  • 尿管結石、腎盂腎炎
  • 脾梗塞、脾破裂、脾膿瘍、遊走脾
  • 肺炎、胸膜炎、肺塞栓、
  • 肋骨骨折

RLQ(Right Lower Quarant)

Umbilicus

LLQ(Left Lower Quadrant)

 

赤字は緊急。

バイタル:正常


白血球とは何か

問診:今朝突然発症。めちゃくちゃ痛い。おなか全体が激しく痛い。

既往歴はHT、タバコよく吸う、その他特記すべき事項なし。

身体所見:蠕動減、黄疸内なし、腹膜刺激症状なし。

呼吸音清、心音清、神経学的所見正常

 

診察中に起立性低血圧発覚。

起立時の血圧制御機構

静脈還流量↓→心拍出量↓→頸動脈洞反射↑→交感神経↑→血管収縮→心拍数↑

起立性低血圧の機序

自律神経↓:脱随疾患、アジソン病、糖尿病

血管収縮異常:多くは血管拡張因子↑、入浴、NO、ヒスタミン

静脈還流量↓:出血、下痢、嘔吐

 


減量のインターバル運動

ここでは体液量低下によるものを考える。このとき、消化管出血か腹腔内出血。

消化管出血なら、黒い吐血もしくは下血を伴うことが多い。

よって、腹腔内出血を疑う。

 

緊急時にCTを撮るか?

本症例は腹部大動脈瘤破裂寸前と考えられる。腹部触診で腫瘤を触れたため、即開腹に至った。

術中に破裂を来したが、なんとか救命できた。

 

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