腹痛(担当MO) - 驚異のアニヲタ社会復帰への道
腹痛(担当MO)
65歳、男性
主訴:腹痛
鑑別:腹部のとこが痛いかでアプローチしてみる。
Whole
RUQ(Right Upper Quadrant)
- 胆嚢炎、胆管炎、総胆管結石、胆石症
- 肝炎、肝膿瘍、肝腫瘍、Budd-Chiari
- 膵炎、十二指腸潰瘍
- 尿管結石、腎盂腎炎
- 肺炎、胸膜炎、肺塞栓、
- 肋骨骨折
Epigastric
何が卵母細胞が子宮に移動するのに役立つ
- 胃炎、消化性潰瘍、GERD、腸間膜虚血
- 膵炎、胆管炎、総胆管結石、胆石症
- AMI、心外膜炎、腹部大動脈瘤破裂
LUQ(Left Upper Quadrant)
- 狭心症、AMI、心外膜炎
- 胃炎、消化性潰瘍、食道炎
- 尿管結石、腎盂腎炎
- 脾梗塞、脾破裂、脾膿瘍、遊走脾
- 肺炎、胸膜炎、肺塞栓、
- 肋骨骨折
RLQ(Right Lower Quarant)
Umbilicus
LLQ(Left Lower Quadrant)
赤字は緊急。
バイタル:正常
白血球とは何か
問診:今朝突然発症。めちゃくちゃ痛い。おなか全体が激しく痛い。
既往歴はHT、タバコよく吸う、その他特記すべき事項なし。
身体所見:蠕動減、黄疸内なし、腹膜刺激症状なし。
呼吸音清、心音清、神経学的所見正常
診察中に起立性低血圧発覚。
起立時の血圧制御機構
静脈還流量↓→心拍出量↓→頸動脈洞反射↑→交感神経↑→血管収縮→心拍数↑
起立性低血圧の機序
自律神経↓:脱随疾患、アジソン病、糖尿病
血管収縮異常:多くは血管拡張因子↑、入浴、NO、ヒスタミン
静脈還流量↓:出血、下痢、嘔吐
減量のインターバル運動
ここでは体液量低下によるものを考える。このとき、消化管出血か腹腔内出血。
消化管出血なら、黒い吐血もしくは下血を伴うことが多い。
よって、腹腔内出血を疑う。
緊急時にCTを撮るか?
本症例は腹部大動脈瘤破裂寸前と考えられる。腹部触診で腫瘤を触れたため、即開腹に至った。
術中に破裂を来したが、なんとか救命できた。
バックナンバー
20110531全身倦怠感
20110608鼻血
20110615呼吸困難
20110622体重減少
20110628頭痛
0 コメント:
コメントを投稿